大切にしていること

ブリーフサイコセラピーを標榜していますので、重要視しているファクターは短期での問題解決や効率性ではないかと連想する方もいるかもしれません。確かに短い期間で終結することが多いですし、経済的な負担を考えれば早めの問題解決というのは大事なポイントです。しかし、私が専門家として大切にしていることは、そこではありません。


安心して話せる場

単に話しやすいような配慮、というだけでは足りません。日常の対人関係の中では絶対に話せないような内容(社会では受け入れられないと思われるような語り。恨み・怒りのような自分自身でも受け入れがたい気持ち。性的指向や性的同一性にまつわる葛藤。等々)そういう語りこそ最も大事なこととして肯定的に理解していくスタンスで聴いていきます。


安全感が感じられること

ここは、守られた場所である、という感覚を持っていただけるようにエネルギーを注いでいます。話したことが外には漏れない、ということは当然なことながら、話したくないことは話さなくて良いということが尊重されている場、ということも心がけています。カウンセラーから侵入される体験は勘弁してほしいものです。


オーダーメイドな援助

来談される方は一人一人違う人間です。鬱の人にはこの技法とか、強迫性障害の人にはこういう介入、というスタンスではなく、まさしくその人にフィットした関わり、を探していきます。別な視点で見れば、相談に来られた方が、その人らしく生きていけるようにお手伝いする仕事、といっても良いかもしれません。